「応用のための 確率論入門」を読んだ

トピックモデル楽しそうだなーと思って資料を漁っていたらディリクレ過程の説明で"測度"とか出てきて脳が拒否反応したでござる.「情報の計算機科学コースじゃ真面目な確率なんていらないだろwww」と思って測度は避けていたが,せっかく春休みで時間もあるので勉強しようと思って本を読んでみた.

集合や測度の話は1から丁寧に解説してくれるので,前提知識は殆どいらない.大学1回生とかでも余裕で読める.もう少し早く読んでおけば良かったなと思う.

2章の測度の説明は面積を定義する話から始まり,完全加法性を満たしながら面積を持つ部分集合を広げようという流れで話が展開されていく.具体的な例と丁寧な説明のおかげですんなりと理解できた.

分かりやすくて素晴らしい本だったが,証明はいくらか省かれており,測度やルベーグ積分については必要最低限だけを紹介しているように感じた.数学科の人は怒り出しそうだが,私みたいにてっとり早く測度論的確率論を知りたい人には丁度良いと思う.

測度論的確率論はこの本でしか学んでいないので,他の書籍と比較してどうなのかは分からないが,数学科出身のサークルの大先輩が情報ならこれで十分と仰っていたので,気にしないことにする.


しかし試験前日だとこのぐらいの本なら1日で読み終わるのに,春休みだと2,3日かかってしまうのは何なんだ.あれか,追い込まれないとダメなのか.